ABOUT UC


病気はいつだって、私の行く手を塞いだ。
14のとき特定疾患に認定された私は、それ以来
UCという病気と一生つきあっていくはめになる。

誰よりタフに生きたいと思っていた。
だから、ずっと病気を認めようとはしなかった。

努力という言葉が好きではないが、
努力して叶わないものなどないだろう。
しかし私がやればやるほど、体は脆くもぼろぼろに崩れ
ヘモグロビン値は急激に下がる。
体育館のトイレで真赤な血とともに目の前が真っ暗になり
誰かに担ぎ出されて
ようやく気がついたとき
同じように私の眼前も暗闇となった。
努力して叶わないものなどないと思っていた。
しかしその影が目の前に見え隠れして。
けれども努力して叶わないものなど、
叶わないものなど、
二度と掘り返すことの出来ない土深く埋めて二度と手にしたくない。
「継続こそすべて」
馬鹿馬鹿しいと思う。
続けたくても続けられない人間には何もつかめないのか。
愛も友情も仕事も。
くだらない。
卑屈になって親切な人を憎んだ。

そのまま入院した私は
何をしても無駄な気がしていた。
病院では絶食を強いられ、静脈から直に注入する点滴によって
生命を保たれる。
管一本に生かされている。
生きたいんじゃなく、生かされている現状にというのは
なんだか馬鹿馬鹿しかったし、自分からするデンプン質の臭いにも
もうほとほと耐えられなかった。

ある日、私の透析に似た治療をやってくれている人が
私にこういったのだ。

「あがさの体なら、人並みの幸せがつかめたら充分だ」

私はその言葉を受けいれられなかった。
受け入れてはいけない気がした。
「人並みの幸せ」がなんなのかはわからない。
別に不幸になるといわれたわけでもない。
人の幸せなんて形はそれぞれだ。わかっている。
しかし、この世の中に「人並みの幸せ」を
つかむために生きている人なんているのか。
私はそれを目指して生きていきたくなんかない。
私は誰よりも幸せになろうと生きていきたい。
諦めの悪い私は、悪あがきがしたかったのかもしれない。

そこからの私はとてもとても貪欲で、
今に至るまで、ずっと止まったことはない。
止まったら、死んでしまうような気がして。
あの病室で天井を見上げていた日々に、戻ってしまう気がして。
生かされる日々に戻ってしまう気がして。
私は私の意志で生きているというのに。

過保護な母は私が「生き急いでいるようでいやだ」と泣いた。
親不孝かもしれない。甘えすぎかもしれない。
けれども走るだけ走って掴んだもので、私は必ず親孝行する。
無理をしたら体を壊してしまうかもしれないけれど
私は死んでもいいから止まりたくない。
無理せずに手に入れた幸せなんて、私の望んだそれではないから。
無理をしないで生きていたら
何も起こらず気付いたときには土の中だ。

あたしは絶対に止まりません。
そして殺しても死なないのです。



Appearance of my disease was a turning point in my life.
When I was a junior high school student,
I was diagnosed with a serious disease that can never be cured.
Then my freedom was restricted.
I felt really gave up all hopes of my future.
I can not be kind for anyone who has ordinary health from my envy.
Life with disease made me a poor man.
There are so many difficulties.
I had to part with many things with tears of bitter disappointment.
If I were hospitalized for a long time, who would remember me?
To continue something is my endless problem.
I have an inferiority complex to continue.
Because continue something needs physical strength.
It is next to impossible in my body’s condition.
Love or friendship also need to continue.
I won’t get these things until I die, so I don’t want them.
I always get anxious about it.
I have gradually resigned myself to my fate.
One day, a man said to me.
“It is enough for you to have ordinary happiness.”
What? What is “ordinary happiness”?
I don’t know.
I have never been said to be unhappy,
but I was shocked by the words that predicted my future.
Is there someone who lives to get ordinary happiness?
Though it is so hard to live, I can not believe such words.
I don’t want to believe. Ordinary happiness…it’s not enough, I thought!
Whatever result wait for me, I’ll never give up.
I want to be greedy for life until I die. I will keep on following my dream.
Once I knew my destiny, my way of thinking had to change.
Am I an unhappy man who has a serious disease?
No. I am a happy man who knows how I should live.
“There is a will, there is a way.”
It is my most favorite words.
I know that “the future is always in myhand”.
Thanks to this disease my life became brighter.
It’s my first turning point.










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